2007年11月30日金曜日

フラメンコシューズの選び方

フラメンコシューズの種類と特徴について

フラメンコグッズって結構高いですよね。だから、購入の際はじっくり検討して、買う様にしましょう。今日は,基本中の基本、フラメンコシューズについてお話したいと思います。
まず、材質についてですが、フラメンコシューズには表皮と裏皮(バックスキン、スエード)のものがあります。

表皮は丈夫かつ、音にキレがあって良いのですが、足に馴染むのに時間がかかり、始めはちょっと痛いかもしれません。

裏皮は柔らかく、足にすぐに馴染みやすいので、初心者の方や足幅のある方、外販母子の人にはこちらの方が良いかもしれません。靴の中で足の指を動かしやすいので、バレエ出身者の方もこちらがオススメです。しかし、裏皮は表皮に比べると耐久性に欠け、皮がのびて緩くなってしまったり、穴が空いてしまったりする事もあります。値段も表皮より高めです。

次に靴のベルトですが、ゴムタイプとベルトタイプの2種類があります。
ゴムタイプはすぐに履け、足のむくみ具合いにも対応出来るので、初心者や年配の方にはこちらがオススメです。ただ、ベルトタイプと比べると、オシャレ度にはかけます。また、ゴムベルトは白しかないので、購入後、自分でゴムを靴と同色のマジックなどで、着色した方がいいかもしれません。白いままだと、暗い色のタイツを履いた時に浮き上がってしまい、見栄えがあまりよくありません。
ベルトタイプですが、こちらはファッション性が高く、一本ベルトだけでなく、クロスタイプやT字タイプ、また編み揚げタイプのものもあります。ただ、履くのに時間がかかり、練習で足がむくんでくるとベルトがきつくなったり、靴擦れになる事もあります。また、ベルト穴が切れてしまうと、修理に出さなくてはなりません。

次はヒールの高さについてです。
フラメンコシューズは低め、普通、高めの3種類があります。
まず、普通のものは大抵5センチ~5・5センチくらいです。
低めは3センチくらいで、最近フアナ・アマジャというジプシーの舞踊手が履いた事から、人気が出始めました。低いので、足が疲れにくくなっています。
そして、高めは7センチくらいあります。ヒールが高いので、足がキレイに見えます。ただ、すぐに爪先が痛くなってきますし、スカートのフリルの縫い目にひっかかり安いので、初心者には不向きだと思います。

私個人としては、裏皮のゴムベルトで通常の高さのものが一番初心者に合うのではと思っています。

靴はネット販売でも買えるのですが、やはり直接お店に行って、試着して買われた方がいいと思います。その際には試着する際に履くストッキングを必ず持って行きましょう。

靴のサイズですが、皮が伸びる事を考えて少しキツメの方が良いと言われていますが、人によっては緩めの方がいいという人もいます。
靴を履いたらちょっとステップを踏んでみましょう。かかとを上げた時、靴が脱げてしまう様だったらワンサイズ小さいものにしましょう。

最後に靴は高い買い物です。自分が納得するまで何分でも何足でも試着しましょう!

2007年11月20日火曜日

フラメンコを最高の美人で踊る♪♪

『身なりをキチンと美しくする』。至極当たり前な事ですが、この至極当たり前な事が出来ていない人が結構います。身なりを何故きちんとしなければいけないのでしょう?それは、身なりがきちんと出来ていないと、観客は身なりの事ばかり気になり、踊りの事は全然印象に残らないからです。また、身なりがきちんとしていなければ、その人はフラメンコに対して、「その程度」の思いしかないと受け取られかねないからです。

ステージを終えた後、見に来てくれた知人とその日踊ったメンバーについて話した所、こんなやりとりがありました。

知人:「○○さんってどの子だったっけ?」
私:「ほら、○○(曲名)を踊った子ですよ。」
知人:「あ~、化粧がやたらと薄かった子ね。」
私:「(苦笑)」

他には
「あの子、衣装が地味だよね」「きちんと髪をまとめて欲しいよね」etc・・・・・・

せっかく、一生懸命練習したのに、こんな感想持たれるのは悲しいですよね。だから、踊りをきちんと見てもらえる様に身なりはキチンと。フラメンコを踊る時は最高に美しい姿で踊りましょう(^_-)♪♪

2007年11月19日月曜日

フラメンコヘアーを作ろう!

フラメンコのヘアメイクについて

今日はフラメンコの髪型についてお話しようかと思います。

まず、一番基本的な髪型がモニュと言われる髷です。バレエのシニヨンと違い、大体耳くらいの高さかもしくはそれより下に髷を作ります。ソンブレロ(帽子)を被る時は、あまり高い位置に髷を作るとソンブレロが被れなくなってしまうので、かなり下の方にモニョを作りましょう。そして、シニヨンとは違い、モニョは丸いお団子型ではなく、縦の楕円形、エクレアの様な形をしています。

モニョの作り方ですが、まずブラッシングをした後、髪全体を水で十分に湿らせ、その上から整髪ジェル(デップ等)を付け、耳の後ろの辺りで一つに束ね、黒いネットにまとめた髪を入れます。髪が短い人は多分、ネットが余ってしまうので、あんこやヘアピースなどを入れて、ネットに隙間が出来ない様にしましょう。黒いストッキングを入れるという方法もあるのですが、ヘアピンがしっかり刺さらないので、あまりオススメ出来ません。ネットにかみを入れたらネットの端と髪をヘアピンで留めて型崩れしない様にします。そしたら、モニョの両脇を押しながら、モニョの形を縦に伸ばし、エクレア型にして、完成です。

髪が長くてネットの入りきらないという人はまず一本の三つ編みを作ってそれをくるくるとまいてお団子を作り、それにネットを被せる様にすれば良いでしょう。モミョを作った後、試しに頭を振ってみて、まだモニョがぐらぐらする様だったら、もう少しヘアピンを刺してしっかりとモニョを固定させて下さい。シャギーなどが入っていて、短い毛が出てしまう場合はジェルでまとめるか、小さいヘアピンで留める様にして下さい。ヘアピンはバッテン(×)に留めると外れにくいですよ。

他の髪型は一本三つ編みやポニーテイル、前髪だけ結んで後は垂らすといったものがあります。ただし、ポニーテイルや髪を下ろした髪型はストレートだとアジアンチックになってしまうので、あらかじめパーマをかけておくか、ロッドやカーラーで細かく髪を巻いた方がいいでしょう。フラメンコにア○エンスは似合いませんね。

髪を整えたら、花やペイネタ(飾り櫛)を刺しますが、これらは髪にしっかり留めないと踊ってる最中に飛んでいってしまうので、注意しましょう。

まず、花の留め方からいきましょう。まず、茎の先端を髪の結び目等にしっかり刺し、茎の部分はUピンで留め、花びらや葉っぱの部分を何カ所か普通のヘアピンで留めます。

次にペイネタですが、まず櫛の足(刺す部分)に櫛と同色のゴムを巻き付けてから、髪に刺します。そしたら、足と足の間のゴムの所にヘアピンを刺して、固定します。

花もペイネタもモニョ同様に試しに頭を振ってみて、しっかり固定されているか確認しましょう。

とりあえず、モニョだけは絶対に作れる様にしておきましょう。

2007年11月9日金曜日

フラメンコ教室

フラメンコ教室の選び方
さて、フラメンコを習おうと決意した皆様。そしたら、お教室探しですね。それでは、いくつかフラメンコ教室を選ぶポイントをお教えしましょう。
一番大事なのが、『通いやすさ』。フラメンコの専門雑誌やインターネットで近所にフラメンコ教室があるか探してみましょう。教室を見つけたら、そこへ見学に行きましょう。その際に必ず事前に先生に見学のアポを取りましょう。色んなクラスがありますが、全く初めての人は『入門クラス』がいいでしょう。次に自分が通いたいクラスが必ず行けるかどうか確認しましょう。そのクラスがお仕事のある日とかだったら行けませんよね。
フラメンコには教室の他にスポーツクラブや公民館で開催されているカルチャークラスがあります。ちょっと趣味程度でやりたいという人はカルチャークラスをおすすめします。
そして、次に月謝もチェックしましょう。大体毎週1クラスで1ヶ月平均1万2千円くらいです。
それから、その先生の踊りが好きかどうかという事も大事です。好きじゃなかったら、楽しくありませんよね?また、その先生の振付が好きでも、自分に似合うとは限りません。自分と先生の体型が似てれば、多分合うでしょう。
これらの事を参考にして、まずはお教室に見学に行きましょう。

2007年11月6日火曜日

フラメンコは私を変えた

フラメンコをやっていると言うと、「フラメンコって痩せるの?」とよく聞かれます。私個人の意見としては、フラメンコだけでは痩せられるとは思いません。でも、痩せるキッカケになった事は確かです。

フラメンコを始める前は、現在よりも10キロも太っていました。教室で一番若かったのですが、一番太っていました。体が思いと思う様に踊れません。私はもっと巧く踊れる様になりたかったので、一念発起してダイエットを始めました。

絶食とか偏食とかは一切やらず、食習慣の徹底的に改善、及び毎日30分~1時間程運動をする事を心掛けました。3年かけてゆっくり体重を落しました。フラメンコのお陰で痩せて綺麗になり、体力も付き、とても健康になりました。

今でこそ容姿を誉められる様になりましたが、フラメンコに出会っていなければずっと醜い容姿に悩む暗い人生を送っていたと思います。!Un millo'n de gracias!(本当にありがとう!!Viva Flamenco!(フラメンコ、万歳)

2007年11月5日月曜日

フラメンコが生れるまで

フラメンコはどうやって生まれたの?

スペイン=フラメンコというイメージが強いですが、実際はスペイン中で踊られている訳ではなく、南部のアンダルシア地方を中心に踊られています。そして、このフラメンコの誕生に大きく関わったのはスペイン人ではなく、スペインに移住してきたジプシー(ロマ)だと言われています。それでは、どの様にフラメンコが生まれていったのか、その変遷を辿っていきましょう。

ジプシーは本々インドの北西部ラジャスタン地方にルーツがあり、そこから西へ西へと移動し、それぞれヨーロッパの方へ流れて行きました。

スペインには15世紀頃現れ、南を中心に移動して行きました。ジプシー達はスペインに元々あった唄、踊りを自分達流にアレンジしていき、フラメンコとしての形が出来てきたのはそれからずっと後の19世紀初頭頃と言われています。

フラメンコを見た人は、何か心を揺さぶられる様な情熱、思わず泣きそうになる悲しさを感じるという感想を持つ人が多いのですが、それはジプシー達の悲しい迫害の歴史にあります。異邦人であった事、定住しない事、非キリスト教徒であった事、容貌がスペイン人と違っていた事で、彼らは激しい弾圧と迫害を受けました。独自の文化を否定された怒りと悲しみが心の叫びとなって、あの様な激しくも悲しい芸術が生まれたのです。

またフラメンコには独特の節回しや、優雅な腕の動きなど、東洋的な要素がありますが、これは他のヨーロッパにはないスペインの特異の歴史にあります。
実はスペインは711-1492年のおよそ800年間イスラム教徒に支配されていました。世界遺産のアルハンブラ宮殿に見られる様に特にアンダルシア地方に色濃くイスラムの影響が残っています。イスラムの巡礼を呼び掛ける歌アザーンの響きはカンテと非常に酷似しています。

この様にフラメンコはジプシーとスペイン人、イスラム教徒の文化が融合して生まれた複合芸術として生れました。以前はジプシー達の間でしか踊り奏でられていませんでしたが、現在では世界中の人に享受
されているユニバーサルな芸術となっています。芸術に国境はないんですね。